top of page

リスザルの我慢

将来の報酬を予測する能力


リスザルが将来の報酬を予測して行動できるか調べた2004年の実験
リスザルは提示された餌の量が多い方を好むが、最初に少ない量の餌を選択すると結果的に多くの餌が手に入るという条件ではリスザルはより少ない餌を選択するようになった

突然ですが何でも良いので動物が餌を手に入れる様子を想像してみましょう。


思い浮かべた動物は必死に餌を食べていたでしょうか?


飼っているペットに餌をあげる様子を見てみると、餌皿に齧り付くように餌を必死に食べることがありますが、実は動物の中には単に「餌を見つけたら食べる」のではなく、複雑な認知を行い餌を食べることがあります。


今回はその例として、リスザルが将来の報酬を予測して行動できるか調べた2004年の実験を見てみましょう。


リスザルは提示された餌の量が多い方を好むが、最初に少ない量の餌を選択すると結果的に多くの餌が手に入るという条件ではリスザルはより少ない餌を選択するようになりました。


この結果は、リスザルは自分の選択が将来どのような結果をもたらすかを予測して行動できることを示唆しています。


将来を予測して行動する能力はヒトだけに与えられた能力ではないようです。


参考文献:


McKenzie, T., Cherman, T., Bird, L. R., Naqshbandi, M., & Roberts, W. A. (2004). Can squirrel monkeys (Saimiri sciureus) plan for the future? Studies of temporal myopia in food choice. Animal Learning & Behavior, 32(4), 377-390.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page