顔画像と性別の識別
顔から性別を適切に分類できるか調べた1998年の研究
観察者と対象者の顔の性別の組み合わせに関わらず、ヒトは1秒程度の時間があれば95%以上の精度で対象者の性別を分類できる
人々が多く集まる繁華街を歩いていると、実に色んな顔の人に出会うことができます。
ヒゲを生やした人や化粧をした人、ピアスをした人やメガネをかけた人。
中には男性か女性か分かりづらい人もいますが、私たち人間は顔を見て性別を当てることをどれだけ得意としているのでしょうか?
顔から性別を適切に分類できるか調べた1998年の研究を見てみましょう。
結果を端的に述べると、観察者と対象者の顔の性別の組み合わせに関わらず、ヒトは1秒程度の時間があれば95%以上の精度で対象者の性別を分類できることがわかりました。
男性の顔と女性の顔はそれほどかけ離れているということなのかもしれません。
私たちが他者の顔から性別を識別することが得意な理由がどのような適応問題と関連しているのか、もしくはただ単にホルモンの影響による副産物なのかということは検証が難しいものですが、少なくともこれだけの短い時間でこれだけのパフォーマンスを出せるのであれば、研究する価値がとてもあるテーマなのかもしれません。
参考文献:
O’Toole, A. J., Deffenbacher, K. A., Valentin, D., McKee, K., Huff, D., & Abdi, H. (1998). The perception of face gender: The role of stimulus structure in recognition and classification. Memory & cognition, 26(1), 146-160.
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