top of page

賃金格差の隠された理由

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年3月12日
  • 読了時間: 2分

賃金格差は本当に存在するのか?


男性の方が女性よりお金を稼ぐモチベーションが高い

男女における賃金格差と聞いて皆さんはどんな印象を抱きますか?


よく言われるのは、性差別により、男性の賃金よりも女性の賃金は低いというような内容でしょうか?


確かに、全ての男性と女性の賃金を比べた場合、男性が$1稼ぐ時、女性は79¢しか稼ぎません。


これだけを見ると男女の賃金格差は確かに存在するように見えるかもしれません。


しかし、進化心理学的観点に立つためには男女のモチベーションの違いに注目しなければなりません。


男性は理論的には際限なく遺伝子を残すことができます。


つまり、お金を稼げば稼ぐほど(高い地位につけばつくほど)繁殖の機会が上昇します。


しかし、女性はお金を稼いでも繁殖の機会は男性ほど上昇せず、生まれた子を育て上げる方が適応的です。


つまり、女性は男性よりも働くモチベーションが低いのです。


研究によると、時給や規則、福祉に男女差がないマサチューセッツ州の交通局においても男女の賃金格差は存在します。


なぜなら、男性は女性に比べて83%の時間外労働をし、急なシフト変更を受け入れる確率が女性の2倍高いからです。


実際、同じ職業や同じ仕事の質を考慮に入れると賃金格差は$1と98¢まで縮まります。


上記以外でも妊娠や出産・子育てに伴う働く時間の減少なども男女の賃金格差の原因になります。


確かに賃金格差における性差別は問題ですが、多くの賃金格差の背景には進化において培われてきた本能的なモチベーションの違いがあることを忘れてはいけません。


参考文献;


Gender Pay Gap Ratios, Stats and Infographics 2019. (n.d.). Retrieved from https://www.payscale.com/data/gender-pay-gap


Bolotnyy V, Emanuel N. Why Do Women Earn Less Than Men? Evidence from Bus and Train Operators. Working Paper.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page