自閉症と平均死亡年齢
自閉症を持つ人の死亡時の平均年齢は36.2歳(一般的な集団の平均死亡年齢は72歳)
自閉症の人は怪我による死亡リスクが高い
「有害な遺伝子は排除される」
これは自然選択の鉄則とも言える考え方です。
例えば、ある病気を持つ人はそうでない人よりも早く死ぬ為、ある病気を引き起こす遺伝子は蔓延しないわけです。
しかし、本当に有害な遺伝子を持つ人が寿命が短いのかはデータを見てみなければわかりません。
ここでは自閉症の人のデータを見てみましょう。
2017年の研究では、自閉症を持つ人の死亡時の平均年齢は36.2歳でした。
これは、一般的な人口の平均死亡年齢が72歳ということを考えると驚異的な違いだと考えることができます。
自閉症の人は怪我による死亡リスクが高かったことがこの研究では指摘されています。
近年よく耳にするようになった自閉症ですが、これだけの平均死亡年齢の差を多くの人はまだ知らないのではないでしょうか?
参考文献:
Guan, J., & Li, G. (2017). Injury mortality in individuals with autism. American journal of public health, 107(5), 791-793.