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困ってなければ父親はいらない?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年9月17日
  • 読了時間: 1分

ペア・ボンドを維持するメリットの低下が招く離婚率の上昇


異文化サンプルの大規模な調査によると、母親以外からの子育ての割合が高い集団では離婚率も高いことが判明
子育てに関して他者から援助を受けられる場合は母親と父親がペア・ボンドを維持する必要性が減少するということ

結婚生活が長続きするには?では離婚率が上昇する原因として男性もしくは女性の偏った生存への貢献を挙げました。


実は、上記で挙げた要因以外にも離婚率に関係する要因は存在します。


夫婦の絆のことをペア・ボンドと言いますが、ペア・ボンドが形成される理由の1つとして挙げられるのは、子育てのコストが大きいことです。


つまり、子育てが片方(通常はメス)だけでは不十分の場合には両方の性が協力して子育てを行う必要があるので、ペア・ボンドが形成されるわけです。


異文化サンプルの大規模な調査によると、母親以外からの子育ての割合が高い集団では離婚率も高いことも判明しています。


「周囲の人が子育てを手伝うほど夫婦の絆が不安定になる」というのはなんとも言えない話です。


参考文献:


Quinlan, R. J., & Quinlan, M. B. (2007). Evolutionary ecology of human pair-bonds: Cross-cultural tests of alternative hypotheses. Cross-Cultural Research, 41(2), 149-169.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

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