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なぜ罪を犯すの?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年9月18日
  • 読了時間: 2分

犯罪者と繁殖成功度の関係


進化的な観点から見ると、犯罪者が適応度の上昇を経験するのなら犯罪行動は持続する可能性がある
スウェーデンの研究によると、犯罪者は非犯罪者に比べて生殖の為のパートナーが多く、結婚の頻度が低く、結婚したことがあれば再婚の可能性が高く、性感染症にかかる頻度が高かった
犯罪者の繁殖成功度の上昇は複数のパートナーとの間に子どもを持つことが原因

「なぜ人は罪を犯すのか」


考えたことはあるでしょうか?


犯罪者は服役をしなければいけなかったり、好奇の目に晒されたり、就職が不利になったりとさまざまなデメリットを経験します。


しかし、本当に犯罪はデメリットだけしかもたらさないのか?ということは十分に検討する必要があります。


進化的な観点から見ると、犯罪者が適応度の上昇を経験するのなら犯罪行動は持続する可能性があります。


適応度は生存や繁殖に役立つ場合に上昇します。


例えば、お菓子やスイーツを美味しいと感じる一方で、石ころを食べても何も感じないのはそれが生存に関連しないからです。


同じように、ある行動(この場合は犯罪)が繁殖に役立つのなら、人々は犯罪に手を染めるでしょう。


実際にスウェーデンの研究によると、犯罪者は非犯罪者に比べて生殖の為のパートナーが多く、結婚の頻度が低く、結婚したことがあれば再婚の可能性が高く、性感染症にかかる頻度が高いことが判明しました。


犯罪者の繁殖成功度の上昇は複数のパートナーとの間に子どもを持つことが原因ということがこの研究ではわかったのです。


犯罪者を単に非難するのではなく、犯罪行為は繁殖適応度を上昇させようとする戦略の1つと見るという点では、新しい角度から犯罪について考える必要性に迫る非常に面白い研究でしょう。


参考文献:


Yao, S., Långström, N., Temrin, H., & Walum, H. (2014). Criminal offending as part of an alternative reproductive strategy: Investigating evolutionary hypotheses using Swedish total population data. Evolution and Human Behavior, 35(6), 481-488.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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