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男の子はコストがかかる

男女の出産にかかるコストの比較


男の子を妊娠している女性はより多くのエネルギーを必要とする
男の子が生まれると次に生まれる子は小さくなる

男児と女児、どちらの方が出産に関してコストがかかるのでしょうか?


正解は男児です。


これは、男児の方が出産時の平均体重が重くなるという事実からもわかることです。


この違いを生み出すために母親は子宮内での男児の成長のために10%程度余分のエネルギーを必要とします。


別の研究では、男児が生まれた後もしくは女児が生まれた後の子ども(弟妹)の出生時の体重を比較することで男児の方がコストがかかることを明らかにしています。


この研究でわかったことは、男児が生まれた後の子どもの体重は女児が先に生まれていた場合と比較して軽くなるということです。


つまり、弟や妹の体重はお姉ちゃんがいる場合よりお兄ちゃんがいる場合に軽くなるということです。


これは、先に生まれた男児に多くのコストを支払ったために次の子に割ける投資量が減少したという事実を示しています。


参考文献:


Tamimi, R. M., Lagiou, P., Mucci, L. A., Hsieh, C. C., Adami, H. O., & Trichopoulos, D. (2003). Average energy intake among pregnant women carrying a boy compared with a girl.BMJ (Clinical research ed.),326(7401), 1245–1246. https://doi.org/10.1136/bmj.326.7401.1245


Rickard, I. J. (2008). Offspring are lighter at birth and smaller in adulthood when born after a brother versus a sister in humans. Evolution and Human Behavior, 29(3), 196-200. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2008.01.006

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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