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誰が別れたがるのか?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年10月12日
  • 読了時間: 2分

女性から始まる別れの切り出し


女性は配偶者選択に関して選択的
女性から別れを切り出す可能性の方が高い

永遠の愛を誓い合ったカップルの多くがさまざまな原因によって離婚を余儀なくされています。


価値観の不一致、経済状況の悪化...離婚の原因を挙げたらきりがありませんが、男性と女性、どちらの方が離婚を切り出す可能性が高いのでしょうか?


多くの研究が示しているのは、女性の方が男性よりも別れを切り出す可能性が高いということです。


進化的に考えると、これは女性の方が配偶者選択に関して選択的という事実から説明可能です。


つまり、女性は多くの男性を配偶者として選ぶ意味は少ないが(子どもの数が増えるわけではない)、男性は配偶者はいればいるほど良いというわけです。


というわけで、男性は他の女性の方が良くても、わざわざ離婚することはしませんが(不倫すればよい)、女性は他の男性が良ければ、配偶者を乗り換える必要がある(男性よりは)というわけです。


もし、女性も男性と同じように配偶者の数が多ければ多いほど子どもの数が増えるのであれば、(どちらの性も別れるメリットがあまりないので)離婚件数は減るのかもしれません。


参考文献:


MF Brinig, DW Allen, 'These boots are made for walking': why most divorce filers are women, American Law and Economics Review, Volume 2, Issue 1, January 2000, Pages 126–169, https://doi.org/10.1093/aler/2.1.126


DeLecce, T., Weisfeld, G. An Evolutionary Explanation for Sex Differences in Nonmarital Breakup Experiences. Adaptive Human Behavior and Physiology2, 234–251 (2016). https://doi.org/10.1007/s40750-015-0039-z

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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