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リベラルが保守になるとき

意外とあいまいな政治態度


死の脅威に曝されたとき、死刑制度や中絶、さらには同性愛に対してリベラル派の学生は保守派の学生と同じような態度を示す
インフルエンザのワクチン接種を受けた参加者は移民に対しての偏見が少ない

政治の話になるとよく出るのがリベラル派と保守派の対立です。


リベラル派は自由主義で、保守派は伝統を重んじると一般的には考えられています。


例えば、移民の受け入れに関しても、リベラル派は賛成、保守派は反対という対立構造になります。


政治学などでは二つの異なる考え方をする人々のように捉えられがちですが、進化的な観点からは全く異なる見方ができます。


それは、ヒトの考え方とは環境の相互作用でその時々に応じて変化するものだというものです。


ある研究では、死の脅威に曝されたとき、死刑制度や中絶、さらには同性愛に対してリベラル派の学生は保守派の学生と同じような態度を示すことがわかりました。


また、別の研究ではインフルエンザのワクチン接種を受けた参加者は移民に対しての偏見が少ないこともわかりました。


こういった研究が示しているのは、リベラル派や保守派とは考え方がそもそも異なるのではなく、自分の身が安全かどうかというわずかな違いが他者に対して寛容になれるかどうかという大きな違いを生み出すということです。


参考文献:


Threat causes liberals to think like conservatives.Nail, Paul R.; McGregor, Ian; Drinkwater, April E.; Steele, Garrett M.; Thompson, Anthony W. Journal of Experimental Social Psychology, Vol 45(4), Jul 2009, 901-907. http://dx.doi.org/10.1016/j.jesp.2009.04.013  


Huang, J. Y., Sedlovskaya, A., Ackerman, J. M., & Bargh, J. A. (2011). Immunizing against prejudice: effects of disease protection on attitudes toward out-groups. Psychological science, 22(12), 1550–1556. https://doi.org/10.1177/0956797611417261

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