売春の動機
スイスの調査では売春をする一番の動機は「その仕事が好きだから」(37.3%)で強制されている人の割合は1.6%
インドの調査でも非常に多くの人がお金の為に売春を行っていることが判明
売春は時として犯罪の温床として報じられることがあります。
極端な例としては、男性が女性を性的に搾取する為に性産業に従事させていると言われることさえあります。
しかし、実態はどうなのでしょうか?
スイスの調査では売春をする一番の動機は「その仕事が好きだから」(37.3%)で強制されている人の割合は1.6%ということがわかっています。
つまり、他の職業と同じように、非常に多くの割合の人が好きでその仕事をやっているわけです。
強制されている人の割合ですが、想像より少ないのではないでしょうか?
さらに、インドの調査でも非常に多くの人がお金の為に売春を行っていることが判明しました。
つまり、売春を好きだからやっている人やお金になるからやっているという人がほとんどで、強制されてその仕事に従事している人というのは、実際には少ないのです(インドの場合は強制されている人も一定程度いるということがわかっている)。
法整備が進んでいない国や人身売買などが横行する国の場合は確かに性的搾取の為に女性が売春をしなければいけないかもしれませんが、そうではなく、女性が自身の選択の末にそういった仕事に就いている場合も多くある(好きだからやお金の為に)ということを覚えておかなければいけません。
参考文献:
Rössler, W., Koch, U., Lauber, C., Hass, A.‐K., Altwegg, M., Ajdacic‐Gross, V. and Landolt, K. (2010), The mental health of female sex workers. Acta Psychiatrica Scandinavica, 122: 143-152. doi:10.1111/j.1600-0447.2009.01533.x
Saggurti, N., Sabarwal, S., Verma, R., Halli, S., & Jain, A. (2013). Harsh realities: Reasons for women's involvement in sex work in India.
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