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倦怠感は病原体への対抗?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年11月14日
  • 読了時間: 2分

倦怠感を用いて病原体と戦う


倦怠感は病気に対抗するのに有効な感情
エネルギーを節約し、免疫系がより多くのエネルギーを利用できるようにする
免疫系の負荷を増やさない為に、他の感染や傷害への暴露を減らす
免疫を促進する温度調節を行う

私たちは生きている限り、多くの病気になり、長い時間体を回復させることに注力しなければなりません。


人生とはまさに病原体との闘いなのです。


そんな病原体に対抗するのに有効な感情として「倦怠感」が注目されています。


ある研究によると、倦怠感は次のような方略を用いて病原体に対抗するようです。


1. エネルギーを節約し、免疫系がより多くのエネルギーを利用できるようにする

2. 免疫系の負荷を増やさない為に、他の感染や傷害への暴露を減らす

3. 免疫を促進する温度調節を行う


私たちは病気になると当たり前のように倦怠感を感じ、それを疎ましく思うのですが、実はその倦怠感こそが私たちの体をいち早く元の健康状態に戻すのに役立っているというわけです。


病気になると当たり前に抱く感情とも言える倦怠感を持った個体が少しでも生存に有利だった為に私たちはそのような感情を抱くようになったというわけです。


参考文献:


Schrock, J. M., Snodgrass, J. J., & Sugiyama, L. S. (2020). Lassitude: The emotion of being sick. Evolution and Human Behavior, 41(1), 44-57. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2019.09.002

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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