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協力し合うのはリスクヘッジ?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年4月25日
  • 読了時間: 1分

環境リスクと社会保険


2015年の研究によれば、個人は環境リスクが低い場合に比べて高い場合には集団に加わることを望む傾向があることが判明
個人が集団に加わる理由は環境の不確実性により個人が負うリスクを低減させる為であることを示唆

ある国や文化では個人が協力し合い、他の国や文化では個人があまり協力しない。


この差はどこから生まれるのでしょうか?


他者に対する優しさや思いやりでしょうか?


では、その違いは何から生まれるのでしょうか?


今回は、個人が環境リスクにどのように対処するのかということを集団への参加という点から考えてみましょう。


2015年の研究によれば、個人は低リスクに比べて高リスクの下では集団に加わることを望む傾向があることが判明しました。


これは、個人が集団に加わる理由は環境の不確実性により個人が負うリスクを低減させる為であることを示唆しています。


つまり、個人が協力し合っている状況を見ると確かに微笑ましいですが、その背景には協力し合わなければ個人が負うリスクが増加してしまうという悲しい現実があるわけです。


参考文献:


Suleiman, R., Aharonov‐Majar, E., & Luzon, P. (2015). The sharing dilemma: Joining cooperative groups and sharing resources as a means of coping with environmental risk. Journal of Behavioral Decision Making, 28(2), 130-136.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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