マラソンのメリット
ハーフマラソンのタイムは指比(男性ホルモンの指標)と関連がある
タイムと指比の関連は男性により強く見られることから、淘汰圧は男性に強く働いていた可能性がある
長距離走は男性の生殖能力を表す指標になっている可能性があるということ
冬のスポーツと言えば、さまざまな競技が思い浮かびますが、毎年新年になると箱根駅伝で多くの人が盛り上がります。
マラソンをしたことある人はわかると思いますが、長い時間孤独に耐えながら走るのは精神的にも体力的にもきついものがあります。
なぜ私たちは苦行ともいえるほどきついこのスポーツに熱中するのでしょうか?
マラソンに関する2015年の研究からわかったことは、ハーフマラソンのタイムは指比(男性ホルモンの指標)と関連があるということです。
指比とは人差し指と薬指の長さの比のことです。
さらに、ハーフマラソンのタイムと指比の関連は男性により強く見られることから、淘汰圧は男性に強く働いていた可能性があることを研究は示しています。
つまり、長距離走は男性の生殖能力を表す指標になっている可能性があるというわけです。
長距離を長い時間かけて走れる人というのは、それだけ強靭な肉体と心肺機能を持っているということですので、配偶者としては優秀な資質を備えているということになります。
マラソンランナーに熱狂するのは、男性は強い肉体に憧れ、女性は配偶者としての魅力に魅了されるからなのかもしれません。
参考文献:
Longman D, Wells JCK, Stock JT (2015) Can Persistence Hunting Signal Male Quality? A Test Considering Digit Ratio in Endurance Athletes. PLOS ONE 10(4): e0121560. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0121560