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外国人より自国民?

普遍的な自国民の優先


42カ国を対象に国籍の情報によって協力レベルが異なるか調べた2021年の研究
全ての国において、参加者は相手が同じ国の人だと知っている時、他の国の人や国籍不明の人に比べて、より協力的であることが判明

外国で道に迷った時は現地の人が最後の頼みの綱になるわけですが、そんな状況で外国人に助けてもらった経験があると、外国の人はみんな優しいな〜と感じてしまうことがあります。


しかし、現実はもう少し冷たく、どうやら私たちの心には同じ国の人々を外国人よりも優先するという傾向が潜んでいるようです。


42カ国を対象に国籍の情報によって協力レベルが異なるか調べた2021年の研究によると、全ての国において、参加者は相手が同じ国の人だと知っている時、他の国の人や国籍不明の人に比べて、より協力的であることが判明しました。


なぜそんなことになるのでしょうか?


進化心理学的には自分とどれだけ距離が近いかというのは好意が返ってくる可能性を左右すると考えられます。


見知らぬ国の見知らぬ人よりも同じ国の見知らぬ人同士の方が協力を返してもらえる可能性が高いというわけです。


もちろん、現実にはこれだけ多くの国があり多くの人が存在しているので、見知らぬ人への好意が返ってくる可能性が相手の国籍によって変わることはほとんど無いのかもしれません。


しかし、私たちの心は祖先の環境に多く形作られています(現代環境が影響を及ぼさないという意味ではありません)。


祖先の環境では自分により近い人とそうでない人によって協力の割合を変えていたと考えられるように、現代環境では自分と同じ国かそうでないかで判断するようという(集団の大きさは異なりますが)非常に似たメカニズムが協力レベルに関連するというわけです。


参考文献:


Romano, A., Sutter, M., Liu, J. H., Yamagishi, T., & Balliet, D. (2021). National parochialism is ubiquitous across 42 nations around the world. Nature Communications, 12(1), 1-8.

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