top of page

WHRは出産歴を反映する?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年7月25日
  • 読了時間: 2分

7つの非産業社会における女性のWHRと出産歴


WHRが出産歴(子どもの数)を反映するのか7つの非産業社会において調べた2017年の研究
BMIと年齢を統制した上で、女性の子どもの数とWHRの間には文化的に安定した関係が見られた(子どもが多い女性ほどWHRが高い)

女性の魅力を進化心理学の観点から検討する時、よく出てくるキーワードの1つに「WHR」があります。


WHRがどのような情報を伝えているのかは、様々な仮説がありますが、今回はWHRが出産歴を反映しているのではないかという仮説について考えてみましょう。


WHRが出産歴(子どもの数)を反映するのか7つの非産業社会において調べた2017年の研究によれば、BMIと年齢を統制した上で、女性の子どもの数とWHRの間には文化的に安定した関係が見られました。


つまり、子どもが多い女性ほどWHRが高い傾向にあったというわけです。


この仮説の面白いところは、出産は無限に行えるものではないので、すでに出産をおこなった手がかりがあれば、男性はそのような手がかりを持つ女性を避けるべきで、結果として低いWHRを好むという点です。


この研究の中では、BMIと共に、年齢も統制しているところもこの仮説の検証に説得力を与えているのかと思います。


WHRについて調べると、実に多くの文献が出てきますので、調べ始めたら大変かもしれませんが、ぜひ夏休みの機会を利用してWHRについて考えてみてはいかがでしょうか?


参考文献:


Butovskaya, M., Sorokowska, A., Karwowski, M., Sabiniewicz, A., Fedenok, J., Dronova, D., ... & Sorokowski, P. (2017). Waist-to-hip ratio, body-mass index, age and number of children in seven traditional societies. Scientific reports, 7(1), 1622.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page