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2D:4D比の謎

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年10月26日
  • 読了時間: 1分

狩猟採集民における2D:4D比


ハザ族の2D:4D比を調べた2016年の研究
成人男性が成人女性よりも低い2D:4D比を持つという証拠は見つからなかった
女性に比べて男性の方が低い2D:4D比を持つという特徴がヒトに一様に見られるわけではない可能性を示唆

進化心理学の研究論文を色々見ると、従来考えられていた事柄が覆されることがあります。


今回は、2D:4D比に関する"謎"のお話です。


ハザ族の2D:4D比を調べた2016年の研究によれば、成人男性が成人女性よりも低い2D:4D比を持つという証拠は見つかりませんでした。


つまり、(通常では2D:4D比は男性の方が低いと考えられていますが)女性に比べて男性の方が低い2D:4D比を持つという特徴がヒトに一様に見られるわけではない可能性を示唆しています。


「普遍的な性差」を探すべきなのか、それともそんなものは存在しないのか、"謎"は深まるばかりです。


参考文献:


Apicella, C. L., Tobolsky, V. A., Marlowe, F. W., & Miller, K. W. (2016). Hadza hunter‐gatherer men do not have more masculine digit ratios (2 D: 4 D). American journal of physical anthropology, 159(2), 223-232.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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