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男性は養子の類似性を気にしている?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年11月16日
  • 読了時間: 2分

類似性と養子縁組の意欲の性差


養子との顔の類似性と養子縁組の意欲の関係の性差を調べた2007年の研究
父性の不確実性と一致して、女性よりも男性の方が子どもが自身に似ているかどうかが養子縁組の意欲と関係した

養子縁組は広く行われていますが、どのような特徴に基づいて子どもを養子にするか決めるのでしょうか?


また、男性と女性に差はあるのでしょうか?


養子との顔の類似性と養子縁組の意欲の関係の性差を調べた2007年の研究では、父性の不確実性と一致して、女性よりも男性の方が子どもが自身に似ているかどうかが養子縁組の意欲と関係しました。


なぜ父性の不確実性が登場するのでしょうか?


女性に比べて、男性は生まれた子どもが自身の子どもかわからないという適応問題に直面して来た為、男性の方が女性よりも子どもとの類似性に関心が高いということです。


もちろん、進化心理学の観点からこのような主張がなされる時、研究者は当然のことながら参加者が他人の子どもを自分の子どもか確認する為に顔の類似性を評価していると考えているわけではありません。


それよりは、カロリー計算を行わずともカロリーが高い食べ物に自然と注意が向くというような話で、子どもとの類似性の手がかりに(女性に比べて)敏感な男性はこのような実験を行う時にも、女性よりも類似性の影響を受けるということです。


参考文献:


Volk, A. A., & Quinsey, V. L. (2007). Parental investment and resemblance: Replications, refinements, and revisions. Evolutionary Psychology, 5(1), 147470490700500101.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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