1月9日2 分

性的に派手な過去を気にし続けるのはどっち?

Chasing Amy Bias

異性が性的に派手な過去を改めた時、男女がどう反応するか調べた2016年の研究
男性は女性に比べて過去の豊富な経験人数を否定的に捉え続ける(研究1)
男性は女性に比べて過去の異常な性体験を否定的に捉え続ける(研究2)
まとめると、異性が性的に派手な過去を持っていた場合、女性は男性が過去を改めれば受け入れる傾向にあるが、男性は女性が過去を改めたとしても否定的に捉え続ける傾向にある

人生は一度きり、そう考えて派手に遊んでいると、異性から否定的な目で見られることがあります。

この人とは一生を共にしようと考えた時、相手は過去の経験を水に流してくれるのでしょうか?

異性が性的に派手な過去を改めた時、男女がどう反応するか調べた2016年の研究がこの疑問に答えるのにうってつけです。

この研究には2つの研究が含まれており、研究1では豊富な経験人数の影響を研究2では異常な性体験の影響を調べました。

2つの研究に共通する重要な点は、異性が過去の派手な性体験を改めているのか、改めていないのかによって男女の参加者の反応が異なるのか調べるということにありました。

結果は性差が確認できるものでした。

まず、研究1では男性は女性に比べて過去の豊富な経験人数を否定的に捉え続ける傾向があり、研究2では男性は女性に比べて過去の異常な性体験を否定的に捉え続ける傾向があることがわかりました。

2つの研究をまとめると、「異性が性的に派手な過去を持っていた場合、女性は男性が過去を改めれば受け入れる傾向にあるが、男性は女性が過去を改めたとしても否定的に捉え続ける傾向にある」というわけです。

派手に遊ぶことは女性にとっては重い痛手となるのかもしれません。

ただ、この研究結果がどれだけ再現性があるのかや親の投資理論やエラー管理理論など、進化心理学の理論的な枠組みの中でどういう位置付けになるのかということは気になりますが、少なくとも男性の方が異性の性的に派手な過去を許容できないことを示すデータがあったという点では面白い研究かもしれません。

参考文献:

Jones, D. N. (2016). The ‘chasing Amy’bias in past sexual experiences: Men can change, women cannot. Sexuality & Culture, 20(1), 24-37.