個人のパフォーマンスと学習方法の変化
社会的学習(他者からの学習)がどのような文脈で起こるのか調べた2012年の研究
人々は自身のパフォーマンスが悪い時に個人的(非社会的)学習よりも社会的学習を用いる傾向が強いことが判明
学生時代を振り返ると、社会人になってからは考えられない量の勉強を毎日していたと感じる方は多いのではないでしょうか?
今回はそんな「学習」、特に2種類の学習について考えてみましょう。
私たちは毎日個人的な(試行錯誤的な)学習、いわゆる非社会的な学習を多く行なっています。
一方で、他者から学ぶ社会的な学習も頻繁に用いています。
これらの学習はどのような文脈で用いられるのでしょうか?
社会的学習(他者からの学習)がどのような文脈で起こるのか調べた2012年の研究を見てみましょう。
この研究では自身のパフォーマンスが悪い時に個人的(非社会的)学習よりも社会的学習を用いる傾向が強いことが判明しました。
つまり、個人的な学習がうまくいっているうちは、社会的な参照(他者)はあまり必要がないわけですが、個人的な学習のパフォーマンスが悪ければ、社会的学習を用いる必要性があるわけです。
参考文献:
Atkisson, C., O'Brien, M. J., & Mesoudi, A. (2012). Adult learners in a novel environment use prestige-biased social learning. Evolutionary psychology, 10(3), 147470491201000309.
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