top of page

オンラインでも男女の賃金格差は存在するのか?

オンラインプラットフォームにおける男女の賃金格差


男女の賃金格差がオンラインワーカーの間で存在するのか調べた2020年の研究
約500万件のタスクに参加した22,271人の時給を分析した結果、明らかな差別や職業分離が無いにも関わらず、女性の時給は男性より平均して10.5%低いことが判明

男女の賃金格差の話題になると、必ずと言っていいほどその原因として「差別」や「職業分離」が原因として挙げられます。


では、そのような要因が存在しない場合、男女の賃金格差は無くなるのでしょうか?


そんな疑問を検証するのにうってつけな、オンラインワーカーを対象に男女の賃金格差を調べた2020年の研究を見てみましょう。


オンラインワーカーの中にはさまざまな職業が存在すると思いますが、この研究で扱われた人々は「タスク」をそれぞれが選び、完了することにより報酬を得られます。


わかりやすく言えば、「ポイ活」のような感じです。


この研究では約500万件のタスクに参加した22,271人の時給を分析した結果、明らかな差別や職業分離が無いにも関わらず、女性の時給は男性より平均して10.5%低いことが判明しました。


もちろん、職業上における男女差別や職業分離というのは存在するかもしれませんが、少なくともこの研究から示唆されることは、それらの要因が無かったとしても男女の賃金格差(差別などが無い以上、“格差”と呼ぶのは不適切かもしれません)は存在し続けるということです。


参考文献:


Litman, L., Robinson, J., Rosen, Z., Rosenzweig, C., Waxman, J., & Bates, L. M. (2020). The persistence of pay inequality: The gender pay gap in an anonymous online labor market. PloS one, 15(2), e0229383.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page