認知的パフォーマンスと異性の影響
男性は女性と話すと認知的パフォーマンスが低下する
女性が魅力的なほど男性の認知的パフォーマンスは低下
女性が男性と話しても認知的パフォーマンスが低下しないのは、男性の方が配偶者獲得のモチベーションが高いから
「男は女と喋ると認知的パフォーマンスが低下する」
そんな事を言うと、「前時代的だ!」とか「根拠がない!」などと言われそうですが、どうやら進化心理学的には“正しい”ようです。
2009年の研究では、男女が同性や異性と会話することと認知能力が要求される課題のパフォーマンスの関係が調査されました。
すると、興味深いことがいくつかわかりました。
1つ目は、男性は女性と話すと認知的パフォーマンスが低下したのです。
これは、分かりやすく言うと、男性は事前に話した女性に“夢中”になってしまったということです。
2つ目は、パフォーマンスがどのくらい低下するかは女性の魅力度に影響されたということです。
つまり、女性が魅力的であればあるほど男性のパフォーマンスは低下したのです。
3つ目は、同じような効果が女性には見られなかったということです。
これは、進化心理学的には女性より男性の方が配偶者獲得に動機づけられているからと考えることが出来ます。
つまり、異性に“夢中”になりやすいのは男性というわけで、“夢中”になるがあまり課題に集中できないというわけです。
あくまでも、今回の研究は魅力的な女性との短期的な出会いが男性の認知的パフォーマンスを低下させるというものですので、この研究のみをもってして「女性を職場に入れない」とか、「勉強の為には恋愛が不要だ」と判断するのは早計でしょう。
参考文献:
Karremans, J. C., Verwijmeren, T., Pronk, T. M., & Reitsma, M. (2009). Interacting with women can impair men’s cognitive functioning. Journal of Experimental Social Psychology, 45(4), 1041-1044. doi:10.1016/j.jesp.2009.05.004
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