アルコールを摂取した男性と攻撃性の関係
お酒と体重と性別の関係を調査
アルコールを摂取した体重の重い男性は攻撃性が上昇
体重の軽い男性や女性ではそのような傾向は見られなかった
体が大きいことは他者にコストを背負わせられるということ
お酒を飲むと性格が変わる人っていますよね。
特に、お酒が入ると乱暴になる人は周囲に迷惑をかけることも多いですが、どのような人が攻撃的になるのでしょうか?
2010年の研究では、お酒と体重と性別の関係を調査しました。
すると、アルコールを摂取した体重の重い男性は攻撃性が上昇することがわかりました。
しかし、体重の軽い男性や女性ではそのような傾向は見られませんでした。
これはどう解釈すればよいのでしょうか?
進化心理学的には、体重の重い(体の大きな)人というのはそれだけで他者にコストを背負わせることができる人となります。
ですので、お酒が入るとより攻撃的になりやすいのは元々の体重が重い男性なのです。
体重の重い女性がお酒を飲んでも攻撃性に変化が出にくいのは、体重が女性の中では重くとも、男性と比べると軽いことから、他者にコストを背負わせることがなかなか難しいからだと考えることが出来ます。
お酒がある場では「大男に注意!」と覚えておけば良いのかもしれません。
参考文献:
Dewall, C. N., Bushman, B. J., Giancola, P. R., & Webster, G. D. (2010). The Big, the Bad, and the Boozed-Up: Weight Moderates the Effect of Alcohol on Aggression. Journal of experimental social psychology, 46(4), 619–623. https://doi.org/10.1016/j.jesp.2010.02.008
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