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肌の色はなぜ違う?

紫外線のメリット・デメリット


紫外線は皮膚がんの原因となるが、ビタミンDの合成に必要
赤道付近では肌の色は黒いが(紫外線から肌を守る為)、赤道から離れるにつれて肌の色は白くなる(黒い肌のままではビタミンDの合成に十分な量の紫外線を浴びれない為)

皆さんは「人種」と聞くと何を思い浮かべますか?


多くの皆さんは「黒人」「白人」「アジア人」を思い浮かべると思います。


なぜ、肌の色は人種によって異なるのでしょうか?


肌の色に関する長年の研究から、肌の色の多様性を生み出した2つの要因が指摘されています。


まず、「黒人」について考えてみましょう。


私たちの祖先がアフリカ、つまり赤道付近で暮らしていた頃、紫外線は日焼けや皮膚がんを引き起こす有害なものでした。


したがって、強力な紫外線から肌を守る為には黒い肌が有利だったわけです。


その後、アフリカからヨーロッパへ進出すると、今までとは事情が異なります。


それには、ビタミンDの合成が関係しています。


私たちは日光(紫外線)を浴びることによって体内でビタミンDを合成しています。


しかし、赤道から離れたヨーロッパでは紫外線量は赤道付近のアフリカよりも少なくなります。


すると、肌が黒いままではビタミンDの合成に必要な量の紫外線を浴びることが出来ません(黒い肌は紫外線をブロックしてしまう為)。


ビタミンDの不足はビタミンD欠乏症を招きますので、これは生存に不利になります。


したがって、今度は肌が白くなるわけです(白い肌の個体が生存に有利ということは、子孫の肌は白くなっていくということ)。


私たちの皮膚の色は、赤道からどれくらい離れたか(紫外線量がどれだけ少なくなるか)によって白くなるわけです。


紫外線のメリット・デメリットのせめぎ合いがヒトの肌の色の多様性を生み出したわけです。


参考文献:


Wyatt, C., Neale, R. E., & Lucas, R. M. (2015). Skin cancer and vitamin D: an update. Melanoma management, 2(1), 51–61. https://doi.org/10.2217/mmt.14.31


Jablonski, N. G., & Chaplin, G. (2000). The evolution of human skin coloration. Journal of human evolution, 39(1), 57–106. https://doi.org/10.1006/jhev.2000.0403

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