女性の魅力度と男性による寄付額の競争
男性は魅力的な女性が募金活動を行っている場合、寄付額を競い合う傾向がある
男性は支援(寛大さ)を競い合うことにより、異性にアピールしているということ
近年ではクラウドファンディングを通して、一般の人でも不特定多数の人から寄付を募ることが手軽にできるようになりました。
「困った人を助けたい!」と思い、多くの人がクラウドファンディングサイトから寄付をする様子を想像すると、多くの人の親切心に感動する人もいると思いますが、現実はそうではありません。
進化心理学に関する研究は、ヒトが赤の他人に寄付をするという(生物学的には)不思議な現象について興味深い結論を出しています。
2015年の研究では、男性は魅力的な女性が募金活動を行っている場合、寄付額を競い合う傾向があるということを発見しました。
つまり、男性は支援(寛大さ)を競い合うことにより、異性にアピールしているということです。
そもそも生物は自分にリターンが無ければ、コストを支払うことは無いと基本的には考えることが出来ます。
クラウドファンディングでは、支援者に一定のリターンがあるものも多いですし、例え直接的なリターンが無くとも、周囲の人が寄付をした事実を知れば、「評判」という形で自分の寛大さを広めることが出来ます。
そう考えると、他者を支援することによって得られるのは結局異性なのです。
特に、募金活動を行っている人が“魅力的な場合”に、男性が競い合うように寄付を行うというこの研究の結果は、男性が潜在的なパートナーを獲得しようと(意識的にしろ、無意識的にしろ)他の男性と競い合っているということがわかります。
寄付申し出る男性が差し伸べる手は、繁殖相手を得ようとする下心が生み出す手というのが進化心理学的な結論になってしまうわけです。
参考文献:
Raihani, N. J., & Smith, S. (2015). Competitive helping in online giving. Current biology : CB, 25(9), 1183–1186. https://doi.org/10.1016/j.cub.2015.02.042
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