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危険な動物がいると...

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年8月2日
  • 読了時間: 2分

動物の危険性と注意の引きつけ、維持


ヒトの視覚プロセスが動物の危険性をどのように扱うか調べた2014年の研究
危険な動物は(危険じゃない動物よりも)注意を引きつけ、維持されやすい

かくれんぼ絵本として有名なシリーズがありますが、そのシリーズではページの中からさまざまな対象を見つけることが求められます。


ターゲットの中には見つけやすいものもあれば、見つけにくいものもあります。


実は、どのようなものをヒトが見つけやすいかについては興味深い研究結果が報告されています。


ヒトの視覚プロセスが動物の危険性をどのように扱うか調べた2014年の研究によると、「危険な動物は(危険じゃない動物よりも)注意を引きつけ、維持されやすい」ことがわかりました。


この研究が面白いのは、ヒトは危険な動物を見つけやすい(注意が引き付けられやすい)だけでなく、見つけてしまった危険な動物からはなかなか目が離せないということを明らかにした点です。


私たちの視覚プロセスは生存に有利に働く(危険な動物をすぐに見つけ、目を離さないことは生存に役立つ)ように作用するようです。


あのシリーズで、「なかなか見つけられないもの」はもしかすると生存に関係のないものなのかもしれませんね。


参考文献:


Yorzinski, J. L., Penkunas, M. J., Platt, M. L., & Coss, R. G. (2014). Dangerous animals capture and maintain attention in humans. Evolutionary Psychology, 12(3), 147470491401200304.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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