top of page

危険はすぐそこに

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年1月17日
  • 読了時間: 2分

危険と衝突速度の関係


迫り来る対象が危険な時、接近までの時間は短く見積もられる
個人が恐怖を感じる対象ほどより早く接近すると見積もられる
危険を早く察知することは、早く対処するのに役立つということ

男の子が生まれると、将来はキャッチボールをしたいと思う男性も多いでしょう。


反対に、キャッチボールが苦手な男性もいるはずです。


キャッチボールが苦手な原因としては、ボールがどれくらいの速度で、どのタイミングで接近するのかがわからないということが考えられます。


なぜ、私たちは迫り来る物体のタイミングを見誤るのでしょうか?


2012年の研究によると、迫り来る対象が危険な時、接近までの時間は短く見積もられることがわかりました。


さらに、個人が恐怖を感じる対象ほどより早く接近すると見積もられるということもわかりました。


進化心理学のレンズを通してヒトを分析する際には、どちらが生存もしくは繁殖に役立つのかを考えることが大切です。


危険を早く察知するのと遅く察知するのはどちらが生存に役立つのでしょうか?


もちろん、早く察知する方です。


なぜなら、危険を早く察知することは、早く対処することに役立つからです。


したがって、私たちが危険を早く察知するようなバイアスを持っているのは、そうすることで生存に役立った祖先の子孫だからということです。


参考文献:


Vagnoni, E., Lourenco, S. F., & Longo, M. R. (2012). Threat modulates perception of looming visual stimuli. Current biology : CB, 22(19), R826–R827. https://doi.org/10.1016/j.cub.2012.07.053

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page