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感染症が決める性格?

感染症とソシオセクシャリティ、外向性、経験への開放性


世界数十カ国のデータを用いて、感染症流行の地域差と性格特性の関係を調べた2008年の研究
歴史的に高い有病率は(特に女性において)より制限されたソシオセクシャリティと関係
また、「外向性」や「経験への開放性」についても有病率の高さによってスコアが低下

今回は国ごとの「性格」について考えてみましょう。


「国によってそこに住む人々の性格が異なる」と考える時に注意が必要なのは、Aという国とBという国を単純に比較してそこに住む人々の性格の違いを見つけるだけでは十分ではなく、様々な国に住む人々の性格の違いをうまく説明できる一般的な傾向を予測する変数を見つけなければならないということです。


世界数十カ国のデータを用いて、感染症流行の地域差と性格特性の関係を調べた2008年の研究によると、歴史的に高い有病率は(特に女性において)より制限されたソシオセクシャリティと関係し、「外向性」や「経験への開放性」についても有病率の高さによってスコアが低下することが判明しました。


これは、感染症の流行が、人々の行動を感染から守る方向にシフトさせることが原因だと考えられます。


制限されていないソシオセクシャリティや外向性の高さ、経験への開放性の高さはそれぞれ人々を感染に向かわせてしまいます。


つまり、国によって(少なくともこれらの特性について)人々の性格が異なるのは、進化心理学的に予測可能な、病原体に対する反応として理解できるわけです。


参考文献:


Schaller, M., & Murray, D. R. (2008). Pathogens, personality, and culture: disease prevalence predicts worldwide variability in sociosexuality, extraversion, and openness to experience. Journal of personality and social psychology, 95(1), 212.

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