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子どもが亡くなる悲しみ

子どもの年齢・死の種類と親の悲しみ


140人の子ども(新生児~18歳)の両親を対象に子どもの死亡と悲しみの強さを検討した2017年の研究
亡くなった子どもが思春期である場合や脳死と宣告された場合の母親の悲しみはより強かった

大切な誰かが亡くなることは想像を絶するほど辛いものがあります。


亡くなった相手が自分の子であれば、その悲しみはとても大きいでしょう。


しかし、子どもが亡くなることは全て一様に悲しいのか?(年齢などの要因が皆無か)と聞かれると、そうではない可能性があります。


140人の子ども(新生児~18歳)の両親を対象に子どもの死亡と悲しみの強さを検討した2017年の研究を見てみましょう。


この研究では亡くなった子どもが思春期である場合や脳死と宣告された場合の母親の悲しみはより強い傾向にありました。


(嫌な表現になるかもしれませんが)年齢が高い(新生児や小児に比べて思春期の)子どもを亡くす方が悲しみが大きいというのは、投資したコストが大きいからなのかもしれません(亡くなることは同じだが、思春期まで子どもを育てることはよりコストがかかっている)。


ただ、脳死がなぜより強い悲しみを引き起こすのかなど、説明が難しい点もあることには注意が必要でしょう。


参考文献:


Youngblut, J. M., Brooten, D., Glaze, J., Promise, T., & Yoo, C. (2017). Parent grief 1–13 months after death in neonatal and pediatric intensive care units. Journal of Loss and Trauma, 22(1), 77-96.

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