美味しさと自動的な注意
美味しい食品は自動的に目に入る
生存に重要な「美味しい食べ物」を獲得する為には自動的なプロセスが役に立つということ
ダイエット中についお菓子を食べてしまったという人はいませんか?
“つい目に入った”食べ物に心奪われてしまうということは誰にでも経験があることかもしれません。
この現象について進化心理学の知見から考えてみましょう。
2018年の研究から、「美味しい食品は自動的に目に入る」ということがわかりました。
これは、生存に重要な「美味しい食べ物」を獲得する為には自動的なプロセスが役に立つということを示しています。
あるプロセスが自動的に行われる(無意識に目に入る、つい〇〇してしまうなど)場合、一連の自動的なプロセスは進化の中で獲得された可能性が高いわけです。
私たちがついついしてしまうことは、祖先の環境でそのプロセスが役に立ったからなのです(現代ではダイエットをする人は多いが、自然界ではダイエットをする必要があるほど余剰な脂肪を蓄えることは難しい)。
参考文献:
Motoki, K., Saito, T., Nouchi, R., Kawashima, R., & Sugiura, M. (2018). Tastiness but not healthfulness captures automatic visual attention: Preliminary evidence from an eye-tracking study. Food Quality and Preference, 64, 148-153.
Comments