グリーンコンシューマーと配偶者獲得
飲み物を購入する際、学生が「一般的なカップ」よりも少し高い「環境に優しい生分解性カップ」を選ぶのかを調査
レジ係が異性の場合、「環境に優しい生分解性カップ」を選択する男性は61%増加し、女性は46%増加した
ヒトには異性に良い印象を与えたい動機があるということ
「環境に優しい製品」を購入する人のことを「グリーンコンシューマー」と言いますが、なぜそんなことをするのでしょうか?
「環境に優しい製品」は時として「一般的な製品」よりもコストがかかります(割高ということ)。
しかし、進化心理学は誰だってグリーンコンシューマーになる場合があるということを面白い実験から明らかにしています。
2017年に行われた研究では、飲み物を購入する際、学生が「一般的なカップ」よりも少し高い「環境に優しい生分解性カップ」を選ぶのかを調査しました。
すると、レジ係が異性の場合、「環境に優しい生分解性カップ」を選択する男性は61%増加し、女性は46%増加しました。
これは、私たちヒトが余分なコストを支払う動機が「異性に良い印象を与えたい」というものであることを示唆しています。
簡単な実験でも私たちのふとした行動が配偶者獲得(進化の中で獲得してきた動機)によるものだと教えてくれるわけです。
参考文献:
Tifferet, S., Rosenblit, N., & Shalev, M. (2017). Promoting sustainability in a college café by opposite-sex cashiers. International Journal of Sustainability in Higher Education.