援助行動の性差
様々なタイプの援助行動の性差を検討した1992年の研究
女性は低リスクで身体的強度の低い援助行動では男性よりスコアが高いが、高リスクで身体的強度の高い援助行動では男性よりスコアが低いことが判明
普段、自宅と会社の行き来をするだけで、職場関係の人以外とほとんど関わりを持たない人でも、人生に一度くらいは困っている人を助けたことがあると思います。
私たちヒトはまさに他者と手を取り合い生きている種であると言えるかもしれませんが、男性と女性の援助行動には何か違いがあるのでしょうか?
様々なタイプの援助行動の性差を検討した1992年の研究によると、女性は低リスクで身体的強度の低い援助行動では男性よりスコアが高いが、高リスクで身体的強度の高い援助行動では男性よりスコアが低いことが判明しました。
これは、援助行動が無条件に引き起こされる反応ではなく、生物学的な性差(男性は身体的に女性よりも強いなど)を考慮しなければ、ある援助行動を男性がよく行い、ある援助行動を女性がよく行うというような場合を説明することが難しいというわけです。
参考文献:
Erdle, S., Sansom, M., Cole, M. R., & Heapy, N. (1992). Sex differences in personality correlates of helping behavior. Personality and Individual Differences, 13(8), 931-936.
Comments