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虚偽の財務報告?

CFOの性別と虚偽の財務報告


最高財務責任者(CFO)の性別と虚偽の財務報告の関連を検討した2020年の研究
CFOが女性である企業は、CFOが男性である企業に比べて虚偽報告の可能性が低く、コーポレートガバナンスが弱い場合にこの差は大きくなることが判明

女性の社会進出が進む中で、「男性と女性に根本的な違いは無いのだから、どんな職業でも男女で扱いが違うのは良くない」と言われることがあります。


もちろん、男女差別は良くありませんが、男女(の能力や行動など)に全く差がないかと言われると、難しいものがあります。


今回は、企業が財務報告を行う際に、経営者の性別によって、虚偽報告率が変わるのかについて考えてみましょう。


もし、男女に根本的な違いがなければ、虚偽報告率が変わることはないと考えられますが、実際はどうなのでしょうか?


2020年の研究では最高財務責任者(CFO)の性別と虚偽の財務報告の関連を検討していますので、今回のお話にピッタシです。


この研究では主に2つの仮説が検討され、両仮説とも支持されていますが、結果としてはCFOが女性である企業は、CFOが男性である企業に比べて虚偽報告の可能性が低く、コーポレートガバナンスが弱い場合にこの差は大きくなるということが確かめられました。


これは、男性と女性の違いと考えられる要因(リスクテイクの性差や嘘の性差などが考えられる)が虚偽報告の差に影響を与え、コーポレートガバナンスが弱い、つまり企業経営を外部から監督する仕組みが弱い場合により男性CFOを擁する企業は虚偽報告を行う可能性が高いというわけです。


参考文献:


Gupta, V. K., Mortal, S., Chakrabarty, B., Guo, X., & Turban, D. B. (2020). CFO gender and financial statement irregularities. Academy of Management Journal, 63(3), 802-831.

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