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地元か遠く離れた場所か

個人の資金不足と慈善団体への寄付


地元の慈善団体へ寄付を行うのか、遠く離れた場所で活動する慈善団体へ寄付を行うのか選択する要因を検討した2019年の研究
自己資金が乏しいと認識した場合、地元の慈善団体への寄付に重きが置かれることが判明

駅前などで街頭募金を行なっている中学生を見ると、微笑ましく思い、つい寄付をしたくなりますが、私たちが寄付を行う際に、「どこ」に寄付を行うべきかという判断に影響を与える要因はなんなのでしょうか?


今回は、地元の慈善団体へ寄付を行うのか、遠く離れた場所で活動する国際的な慈善団体へ寄付を行うのか決定する要因を検討した2019年の研究を見てみましょう。


この研究では自己資金が乏しいと認識した場合、地元の慈善団体への寄付に重きが置かれることが判明しました。


つまり、懐に余裕がなければ自分にとって身近な集団(内集団)へ寄付が行われやすく、懐に余裕があるからこそ自分にとって遠い集団(外集団)へ寄付を行うことができるというわけです。


参考文献:


Herzenstein, M., & Posavac, S. S. (2019). When charity begins at home: How personal financial scarcity drives preference for donating locally at the expense of global concerns. Journal of Economic Psychology, 73, 123-135.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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