再度確認したところ、記事内で言及されている数値の正確性が乏しく、一部リンクが現在では有効ではありませんでした。ここにお詫びいたします。しかしながら、不正確な内容や誤りがあった記録をのちに参照可能にする為、記事は削除せずに残させていただきます。
インフルエンザより新型コロナウイルスの方が怖い?新型コロナウイルスを気にする進化心理学的な理由とは?
ヒトは未知のウイルスをとても怖れる
みなさんは、新型コロナウイルスとインフルエンザのどちらの方が怖いですか?
多くの人は新型コロナウイルスの方が怖いと直感的に答えるのではないでしょうか?
実際、致死率だけを比べるのなら、インフルエンザの致死率が0.1%ほどなのに対し、新型コロナウイルスの致死率が2%もあります。
もちろん致死率だけがウイルスの怖いところではないので、これだけを比べてどちらの方が危険かを判断することはできません。
しかし、報道でこのような数値を知る前に、私たちは新型コロナウイルスの方が怖いと直感的に感じるのではないでしょうか?
その原因を進化心理学的に考えてみましょう。
研究結果からヒトは未知のウイルスを異常に警戒することがわかっています。
実際、季節性インフルエンザによる呼吸器疾患だけでも世界中で毎年29万〜65万人が死亡していますが、我々は結局全滅を免れているわけです。
しかし、新型コロナウイルスは未知のウイルスの為、一瞬で我々を滅ぼしてしまう可能性があります。
よって、進化的にヒトは新型コロナウイルスなどの未知の病気をとても怖れるように形作ってきたのです。
参考文献;
Ben S. Cooper, Surachai Kotirum, Wantanee Kulpeng, Naiyana Praditsitthikorn, Malinee Chittaganpitch, Direk Limmathurotsakul, Nicholas P. J. Day, Richard Coker, Yot Teerawattananon, Aronrag Meeyai, Mortality Attributable to Seasonal Influenza A and B Infections in Thailand, 2005–2009: A Longitudinal Study, American Journal of Epidemiology, Volume 181, Issue 11, 1 June 2015, Pages 898–907, https://doi.org/10.1093/aje/kwu360
[transcript] - World Health Organization (WHO), January 29, 2020. https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/transcripts/who-audio-script-ncov-rresser-unog-29jan2020.pdf?sfvrsn=a7158807_4
Carleton, R. N. (2016). Fear of the unknown: One fear to rule them all? Journal of Anxiety Disorders, 41, 5–21. doi: 10.1016/j.janxdis.2016.03.011
Burden of disease. (2019, November 22). Retrieved from https://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/bod/en/
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