おとぎ話の定番シンデレラ。なぜシンデレラがいじめられるのか考えたことはありますか?
親が子どもを育てるのは自分の遺伝子を残す為
シンデレラのお話を大まかにまとめると以下のようになります。
1. シンデレラは継母とその連れ子の姉たちにいじめらていた。
2. お城の舞踏会で王子に見初められる。
3. 王子とめでたく結ばれる。
ここで注目していただきたいのは、シンデレラは実の母親や実の姉にいじめられていたのではなく、血の繋がっていない母と姉たちにいじめられていたということです。
これはシンデレラ効果としても実際に知られています。
研究結果から、両親とも血が繋がっている場合に比べ、一方もしくは両方が血が繋がっていない場合、子どもが怪我をしたり、死亡したりする確率が40~100倍に上昇することがわかっています。
そもそも根本的なことを考えてみましょう。なぜヒトは20年近くもの時間をかけて子どもを育てるのでしょうか?
進化心理学はあくまでもヒトを動物の1種だ考えます。
動物にとって大切なのは子どもを産み育てる喜びなどではなく、自分の遺伝子を残せるかどうかです。
したがって、遺伝子を残すという点では自分の子どもではない子(シンデレラ)を育てることはコストを払い続けるだけで、リターンが全くないということになります。
参考文献;
Daly, M., & Wilson, M. (1998). The truth about Cinderella: A darwinian view of parental love. Yale University Press.
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