あくびと脳の関係
ラットの研究ではあくびをすると上昇した脳の温度が下がることが判明
人の研究では額に冷却パックを貼るとあくびは減少することが判明
あくびは一種の脳の冷却システムとして機能している可能性がある
昼食をとった後はついつい眠くなってしまい、勉強や仕事が手に付かないということがあります。
そんな時にはよくあくびをしてしまうものですが、なぜあくびをするのか?について近年興味深い説が唱えられています。
ラットの研究から、脳温度が上昇した際にあくびが発生し、あくび後にはベースラインまで脳温度が減少することが判明しました。
また、額に冷却パックを貼るとあくびをする確率が減少することが人の研究からもわかっています。
これらの研究を統合すると、あくびは一種の脳の冷却システムとして存在していると考えることができるというわけです。
しかし、大事な場面であくびをしても「脳を冷やすためにしていました」と言い訳することはなかなか理解されないと思いますので、やめておいた方が賢明でしょう。
参考文献:
Gallup, A. C., & Gallup Jr, G. G. (2007). Yawning as a brain cooling mechanism: nasal breathing and forehead cooling diminish the incidence of contagious yawning. Evolutionary Psychology, 5(1), 147470490700500109.
Shoup-Knox, M. L., Gallup, A. C., Gallup, G., & McNay, E. C. (2010). Yawning and stretching predict brain temperature changes in rats: support for the thermoregulatory hypothesis. Frontiers in Evolutionary Neuroscience, 2, 108.
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