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落ち込むと坂は...

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年1月24日
  • 読了時間: 1分

気分と坂の勾配の関係


環境をナビゲートする能力とその環境に対する認識の関係を調べた2011年の研究
ネガティブな気分の人はポジティブな気分の人よりも坂を急だと知覚する

気分が変われば、世界の見方がなんだか変わる気がすることはありませんか?


落ち込んだ時には世界は暗く見え、嬉しい時には世界は明るく見えませんか?


今回は、気分と環境の認識について考えてみましょう。


2011年の研究によると、悲しい音楽を聴いた人は、楽しい音楽を聴いた人に比べて、坂が急であると報告しました。


また、ネガティブな個人的体験について書いたグループはポジティブな個人的体験を描いたグループよりも坂が急であると推定することもわかりました。


これらの結果は、環境をナビゲートする能力が、環境に対する認識に影響を与えるという重要な知見を提供しています。


気分というのは、ただ単に感情の浮き沈みと捉えるのではなく、どれだけ環境に対して対応するキャパシティがあるのかと捉える方が良いのかもしれません。


参考文献:


Riener, C. R., Stefanucci, J. K., Proffitt, D. R., & Clore, G. (2011). An effect of mood on the perception of geographical slant. Cognition and Emotion, 25(1), 174-182.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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