出生順位が与える親嫌いへの影響とは?
親からの投資が最も少ないのは中間子である。
一般的に考えてみれば、自分に投資をしてくれるような人がいる場合、その人に対して他の人よりも好意を持ちそうです。
同じことが生まれてくる子同士の関係にも当てはまるでしょう。
子どもは出生順位より、長子、中間子、末子に分けられます。
その中で、最も親からの投資が少ないのは誰でしょう?
正解は中間子です。
なぜなら、長子は他の子どもに比べて長く生きてきたので、病気や死亡といったリスクを最も乗り越えてきたことになり、親からすれば最も遺伝子を次世代に受け継がせられるので、投資は多くなります。
さらに、末子は親が残せる最後の遺伝子の可能性が高いので、多く投資をしてでも生存率をあげようとします。
しかし、中間子はそのどちらにも当てはまらず、残念ながら親からの投資が最も少なくなってしまいます。
その結果、中間子はあまり投資をしてくれない親に安らぎを求めず、親が困っていてもあまり助けようとしないことが研究結果からもわかっています。
参考文献;
Hertwig, R., Davis, J. N., & Sulloway, F. J. (2002). Parental investment: how an equity motive can produce inequality. Psychological Bulletin, 128(5), 728–745.
Salmon, C. Birth order and relationships. Hum Nat 14, 73–88 (2003). https://doi.org/10.1007/s12110-003-1017-x
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