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色盲のメリットとは?

進化において淘汰されなかった形質にはなんらかのメリットが存在する。


色盲は虫探しが得意

色盲とは色の見分けが不得意な人のことを指します。


この記事では、わかりやすくするために、3色型色覚(赤、青、緑を見分けられる)と2色型色覚(赤と青を見分けられる)のみについてお話しします。


3色型色覚は進化の上でメリットがあります。


それは、果物を見つけるために熟れ具合というのを容易に判別できることです。


では、2色型色覚はなぜ淘汰されなかったのでしょうか?


それは、2色型色覚を持つ個体は昆虫を見つけるのが得意ということです。


2色型色覚は明るさのコントラストによって昆虫が隠れているのをすぐに発見できます。


しかし、色に頼る3色型色覚はこれが得意ではありません。


つまり、進化において2色型色覚と3色型色覚はそれぞれ協力しあったか、少なくとも2色型色覚を無くすほどの強い淘汰圧にはならなかったようです。


参考文献;


Kawamura, Shoji & Hiramatsu, Chihiro & Melin, Amanda & Schaffner, Colleen & Aureli, Filippo & Fedigan, Linda. (2012). Polymorphic Color Vision in Primates: Evolutionary Considerations.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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