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白い虹彩の謎

ニシコクマルガラスと白い虹彩


ニシコクマルガラスはカラスにしては珍しく白い虹彩を持っている
営巣場所を巡る争いが激しいこの種において、巣穴の外からでも目立つ目を持つことは巣が既に占有されていることを他の個体に警告することができる

「頭の先から足の先まで全身真っ黒」


そんなイメージをカラスに対してお持ちの方は、ニシコクマルガラスの不思議な形態に驚くことがあるかもしれません。


そう、ニシコクマルガラスは白い虹彩(虹彩は瞳孔の周囲を囲んでいる部分です)を持っているのです。


これは、カラスにしては珍しいのですが、なぜニシコクマルガラスはこのように“目立つ目”を持っているのでしょうか?


2014年の研究では、4つの画像を巣箱に設置して、ニシコクマルガラスの目が持つ機能について調べました。


この4つの画像とは「真っ黒い画像」「目のみ」「明るい目」「暗い目」でした。


「目のみ」と「明るい目」は巣箱の外からでも目立ちましたが、「真っ黒い画像」と「暗い目」はそうではありませんでした。


実験結果としては、「目のみ」や「明るい目」が巣箱に設置している場合は「真っ黒い画像」や「暗い目」が巣箱に設置されている場合よりも明らかにニシコクマルガラスが巣箱に近づく可能性が低かったのです。


これは、営巣場所を巡る争いが激しいこの種という特殊性を考えると1つの仮説が導けるわけです。


つまり、巣穴の外からでも目立つ目を持つことは巣が既に占有されていることを他の個体に警告することができるということです。


目を見て警戒するのは何もヒトだけではないというわけです。


参考文献:


Davidson, G. L., Clayton, N. S., & Thornton, A. (2014). Salient eyes deter conspecific nest intruders in wild jackdaws (Corvus monedula). Biology Letters, 10(2), 20131077.

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