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新品が好き?中古品が好き?

感染症と新品・中古品の好み


感染症を避けようとする動機づけが新品・中古品の好みに与える影響を検討した2017年の研究
病気の脅威を示す手がかりは中古品への関心を低下させる
この効果は売り手が他人ではなく友人の場合には生じない

中古品好きの人たちにとって、リサイクルショップは夢の楽園と言えます。


ガラクタもたくさんありますが、中には未使用に近いような商品が激安で売られている、いわゆる掘り出し物もあります。


リサイクルショップに通う人たちとは反対に、誰かが使ったものを買うなんて信じられない!という人も多いかもしれません。


今回は、新品を好み人、中古品を好む人というような個人差を検討する為に、感染症の脅威から考えてみましょう。


感染症を避けようとする動機づけが新品・中古品の好みに与える影響を検討した2017年の研究によれば、病気の脅威を示す手がかりは中古品への関心を低下させることがわかりました。


感染症を避けたい人は、誰かが一度使った商品には興味を示しにくいということです。


面白いのは、この効果は売り手が他人ではなく友人の場合には生じなかったということです。


ただ、あくまでもこのような実験上で生み出された効果が、次の実験では生じなかったというだけなので、過度に一般化して「友人のものであれば感染症の脅威がある場合でもヒトは中古品に興味を示さなくなることはない」などと考えてしまうのはまずいでしょう。


参考文献:


Huang, J. Y., Ackerman, J. M., & Sedlovskaya, A. (2017). (De) contaminating product preferences: a multi-method investigation into pathogen threat's influence on used product preferences. Journal of Experimental Social Psychology, 70, 143-152.

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