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性淘汰で種分化が!?

シクリッドの例


ヴィクトリア湖には数百種のシクリッドが生息している
ヴィクトリア湖は12,400年前には完全に干上がっていたので、短期間に爆発的な種分化が起こったということ
オスの体色を指標にしてメスが配偶者選択を行うことにより、これだけの種分化が起こった

ヴィクトリア湖には数百種のシクリッドが生息しています。


しかし、興味深いことにヴィクトリア湖は12,400年前には完全に干上がっていたことが地質学的な証拠や放射性炭素年代測定から明らかになっていますので、ヴィクトリア湖では短期間にこれだけの数のシクリッドへの種分化が起こったことになります。


この極端な種分化の説明として性淘汰の重要性が指摘されています。


シクリッドのメスはオスの体色を元に配偶相手を決めるのですが、それぞれのメスがそれぞれの好みで好みでオスを選んでいくと、次第にオスの体色が分かれていき、最終的には種分化が起こるというわけです。


例えば、赤っぽい体色を好むメスと青っぽい体色を好むメスがそれぞれ赤っぽいオスと青っぽいメスを選ぶと次第に子孫たちは赤色のオスと青色のオスに分かれていきます。


これが性淘汰による種分化のメカニズムです。


自然淘汰と同じように性淘汰も非常に強力な進化の淘汰圧であることがわかる実例の1つと言えるでしょう。


参考文献:


Johnson, T. C., Scholz, C. A., Talbot, M. R., Kelts, K., Ricketts, R. D., Ngobi, G., ... & McGill, J. W. (1996). Late Pleistocene desiccation of Lake Victoria and rapid evolution of cichlid fishes. Science, 273(5278), 1091-1093.


Meyer, A., Kocher, T. D., Basasibwaki, P., & Wilson, A. C. (1990). Monophyletic origin of Lake Victoria cichlid fishes suggested by mitochondrial DNA sequences. Nature, 347(6293), 550-553.


Galis, F., & Metz, J. A. (1998). Why are there so many cichlid species?. Trends in Ecology & Evolution.


Seehausen, O., Van Alphen, J. J., & Witte, F. (1997). Cichlid fish diversity threatened by eutrophication that curbs sexual selection. Science, 277(5333), 1808-1811.

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