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カッコウは意地悪なだけ?

カッコウがもたらす利益


ハシボソガラスはマダラカンムリカッコウのヒナを排除しようとせず、許容する
これは、マダラカンムリカッコウのヒナが分泌する忌避物質により捕食圧力の強い季節にはハシボソガラスのヒナが天敵に捕食されにくくなる為

托卵をするカッコウは意地悪。


そんな話を聞くことがあります。


確かに、カッコウの托卵を避けようとする種は多く、カッコウに托卵されると自身のヒナたちがカッコウのヒナによって殺される為、繁殖適応度が下がってしまうことはよく知られています。


しかし、托卵される種が全てカッコウの托卵に対して対抗戦略を持っているというわけではありません、


そう、例えば「ハシボソガラスはマダラカンムリカッコウのヒナを排除しようとせず、許容する」ということがわかっているのです。


つまり、マダラカンムリカッコウは害を与えるだけでなく、利益も提供しているのです。


具体的にはマダラカンムリカッコウのヒナが分泌する忌避物質の影響はハシボソガラスにとって有益なのです。


忌避物質の影響により、マダラカンムリカッコウのヒナがいる巣には天敵が近づかなくなります。


結果として、捕食圧力の弱い季節にはハシボソガラスは托卵により繁殖適応度の低下を経験しますが、捕食圧力の強い季節にはハシボソガラスのヒナが捕食されにくくなる為繁殖適応度の上昇を経験することになるというわけです。


カッコウは意地悪なだけでなく、利益ももたらすことがあるという興味深い研究です。


参考文献:


Kilner, R. M., & Langmore, N. E. (2011). Cuckoos versus hosts in insects and birds: adaptations, counter‐adaptations and outcomes. Biological Reviews, 86(4), 836-852.


Canestrari, D., Bolopo, D., Turlings, T. C., Röder, G., Marcos, J. M., & Baglione, V. (2014). From parasitism to mutualism: unexpected interactions between a cuckoo and its host. Science, 343(6177), 1350-1352.

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