WHRとバストサイズ、そして女性の魅力
アイトラッキング技術を用いて、WHRとバストサイズ、魅力の評価の関係を検討した2011年の研究
WHR(0.7または0.9)とバストサイズ(小、中、大)が異なるようにコンピュータ処理された同じ女性の正面写真を大学院生(男性)に見せた結果、WHRに関わらず長く頻繁に乳房を見ることがわかったが、バストサイズに関係なく低いWHRが魅力的と評価された
心理学の研究方法は多様であり、直接的な観察が困難な心の働きを探るために、アイトラッキング技術が活用されることがあります。
アイトラッキング技術はその名の通り、被験者の視線の動きを追跡するものです。
2011年のある研究では、アイトラッキング技術を用いて、ウエストヒップ比(WHR)とバストサイズ、そして魅力評価の関係性を調査しました。
研究では、異なるWHR(0.7または0.9)とバストサイズ(小、中、大)を持つ同一女性の正面写真を男性大学院生に提示しました。
結果として、被験者はWHRに関係なく乳房に目が行くことが多かったものの、バストサイズにかかわらず低いWHRの方が魅力的と評価されました。
これは、WHRに基づく魅力評価は短時間で形成される可能性があることを示唆しています。
つまり、男性は女性の胸に目を向けることが多いものの、女性の魅力はWHRによって大きく影響を受けることが考えられるというわけです。
参考文献:
Dixson, B. J., Grimshaw, G. M., Linklater, W. L., & Dixson, A. F. (2011). Eye-tracking of men’s preferences for waist-to-hip ratio and breast size of women. Archives of sexual behavior, 40, 43-50.
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