魅力度、そしてデート代
男女ともに魅力的な人はデート代を支払うことを好まない
男性は魅力的な異性とのデート代を支払うことを好む(繁殖力のある異性を獲得したい)
女性は魅力的な異性がデート代を支払うことを好む(魅力的な相手との恋愛関係を追求し、魅力的ではない相手との深い関係を避ける為)
デート代、誰が支払いますか?
自分が支払うか、相手が支払うか、それとも割り勘か。
デート代の支払いについて進化心理学はどういう主張を繰り広げているのでしょうか?
2011年の研究から、「男女ともに魅力的な人はデート代を支払うことを好まない」ことがわかりました。
これは、交配市場において自身の価値が高い(魅力度が高い)と考える人はわざわざ自身のリソースを割くことをしないというわけです。
さらに、「男性は魅力的な異性とのデート代を支払うことを好む」ということもわかっています。
「繁殖力のある異性を獲得したい」という男性の基本的な欲求が原因だと考えられます。
「女性は魅力的な異性がデート代を支払うことを好む」ということは解釈に注意が必要かもしれません。
これは、「魅力的な相手との恋愛関係を追求し、魅力的ではない相手との深い関係を避ける」という女性の欲求が原因だと考えられます。
つまり、リソースを受け取るということは深い関係に入ってしまう可能性が高まるので、魅力的な相手であれば喜んでデート代を支払ってもらいますが、魅力的でなければデート代を支払われることを嫌がるというわけです。
女性は、デート代を支払われたら相手が自分のことを魅力的と思っている、男性はデート代を支払わせてもらえたら相手が自分のことを魅力的に思ってくれていると考えると良いのかもしれません。
参考文献:
Stirrat, M., Gumert, M., & Perrett, D. (2011). The effect of attractiveness on food sharing preferences in human mating markets. Evolutionary Psychology, 9(1), 147470491100900110.