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社会的なバッジとしての装飾

集団サイズと性的二型


霊長類の調査から、集団サイズが大きい種ほど装飾的な性的二型が大きくなる(オスがより派手になる)ことが判明
集団サイズが大きいとオス同士の競争が激化するので、その結果装飾が派手になるということ

マンドリルを初めてみた人はその顔の色鮮やかさにびっくりすると思います。


なぜ霊長類の中には装飾にコストを払う種がいるのでしょうか?


2015年の霊長類の調査から、「集団サイズが大きい種ほど装飾的な性的二型が大きくなる(オスがより派手になる)」ということが判明しました。


つまり、「集団サイズが大きいとオス同士の競争が激化するので、その結果装飾が派手になるということ」ということです。


ここで覚えておかなければいけないことは、基本的には装飾をするのはオスということです。


なぜなら、配偶相手の獲得競争の激しさがオスの装飾の淘汰圧になるからです。


オスが争い、メスが選ぶという基本的な傾向がオスの装飾を生み出すのです。


参考文献:


Grueter, C. C., Isler, K., & Dixson, B. J. (2015). Are badges of status adaptive in large complex primate groups?. Evolution and Human Behavior, 36(5), 398-406.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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