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交際中なので...あなたは魅力的ではありません

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年3月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年3月19日

交際状況と他者の魅力


ヒトが魅力的な人物との出会いから既存の関係をどのように守るかについて検討した2016年の研究
交際中の人は、独身の人に比べて、脅威となる魅力的な人物をより魅力的でないと認識する

長期的な目標を守るために、私たちは衝動を抑えて行動しなければいけないことがあります。


例えば、恋愛関係においてはパートナーとの関係を維持することは重要です。


一夫一妻制に従事する人々は魅力的な他者に出会った時に、魅力的な相手を求めることと現在の関係を維持することの間で葛藤を抱えることとなります。


私たちはどうやって、このような葛藤を解消しているのでしょうか?


2016年の研究によれば、交際中の人は、独身の人に比べて、脅威となる魅力的な人物をより魅力的でないと認識することがわかりました。


脅威となるかどうかは、ターゲットの人物が現在交際しているかどうか、恋愛関係に興味があるかなどで操作されました。


さらに、この研究が興味深いのはこの研究で用いられた手法はリッカート尺度のような明示的な方法で参加者にターゲットの顔の魅力度を判断してもらっていないことです(詳しく実験内容に興味がある方は参考文献をご確認ください)。


これは、関係の脅威となるような人物の魅力度を低く見積もるという効果が参加者の意識の外で起こっている可能性を示唆しているからです。


さまざまな目標の達成に向けて葛藤が生じることがある中で、その葛藤をどのように解消するかについて研究することは、ヒトについて理解を深めるためには非常に重要なテーマの一つなのです。


参考文献:


Cole, S., Trope, Y., & Balcetis, E. (2016). In the eye of the betrothed: Perceptual downgrading of attractive alternative romantic partners. Personality and Social Psychology Bulletin, 42(7), 879-892.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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