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仲間の輪が狭まる?

資源の豊富さと仲間の範囲


人種的に曖昧な人々を自分と同じ人種だと判断するかどうかは資源の豊富さと関連がある
資源不足の状況では仲間と判断する人の数が減る
仲間を増やすコストが存在し、それに応じて仲間の範囲を調整しているということ

最近は日本でも多くの外国人を見かけるようになりました。


歩いてくる人がどこの国の人か私たちは瞬時に判断してしまいますが、中には日本人かどうかわからないような人もいます。


「同じ人種かどうか」という判断にはどのような変数が関連してくるのでしょうか?


2012年の研究から、「人種的に曖昧な人々を自分と同じ人種だと判断するかどうかは資源の豊富さと関連がある」ということがわかりました。


つまり、「資源不足の状況では仲間と判断する人の数が減る」ということです。


これは、「仲間を増やすコストが存在し、それに応じて仲間の範囲を調整している」ということを示唆しています。


仲間は利益をもたらすだけじゃなく、資源を分け合う存在でもあるということを覚えておく必要があるのかもしれません。


参考文献:


Rodeheffer, C. D., Hill, S. E., & Lord, C. G. (2012). Does this recession make me look black? The effect of resource scarcity on the categorization of biracial faces. Psychological Science, 23(12), 1476-1478.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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