top of page

危険を察知する乳幼児

脅威刺激と乳幼児の素早い反応


乳幼児に脅威検出に関するバイアスが存在するのか調べた2010年の研究
乳幼児は脅威を感じる刺激(花よりも蛇、幸せな顔よりも怒っている顔)に対して素早く反応する

公園で遊ぶ子どもたちは、危険なものから遠ざかる行動を取ることがよくあります。


例えば、花や草には興味津々で近寄るものの、散歩中の犬に対しては警戒して近づかないような様子が見られます。


今回は脅威刺激の検出について考えてみましょう。


生後8ヶ月から14ヶ月の乳幼児に脅威検出に関するバイアスが存在するのか調べた2010年の研究によると、乳幼児は脅威を感じる刺激(花よりも蛇、幸せな顔よりも怒っている顔)に対して素早く反応することがわかりました。


進化的に重要だと考えられる脅威を検出する能力は生後1年程度の乳幼児にも備わっているということです。


子どもたちが公園で安全に遊ぶことができるのは、子どもたち自身が脅威を避けることができるからなのかもしれません(もちろん、怪我をしてしまうこともたくさんありますが...)。


参考文献:


LoBue, V., & DeLoache, J. S. (2010). Superior detection of threat‐relevant stimuli in infancy. Developmental science, 13(1), 221-228.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page