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きょうだい間の争い

動物研究からわかるきょうだいが争う理由


きょうだいは親の限りある資源を巡って争う

アオアシカツオドリという鳥は「なぜきょうだい間は争うのか?」という疑問に答えてくれます。


食糧が豊富な時期、巣の中には親鳥と2、3羽のひなが仲良く暮らしています。


しかし、食糧が足りなくなり、最年長のひなの体重が通常の時期と比べて20%程度下回ると、最年長のひなは他のひなをつつき始め、しまいには巣から追い出してしまいます。


追い出されたひなに待っているのは死です。


つまり、きょうだいは親の限りある資源を巡って争うというわけです。


実際、年長児より弟妹はワクチン接種の回数が少ないことがわかっています。


さらに、年長児より年少児の方が死亡リスクは高いということもわかっています。


これらは、親の限りある資源が分散された結果といえます。


参考文献;


Mock, D., Drummond, H., & Stinson, C. (1990). Avian Siblicide.American Scientist,78(5), 438-449. Retrieved April 28, 2020, from www.jstor.org/stable/29774180


Angelillo, I. F., Ricciardi, G., Rossi, P., Pantisano, P., Langiano, E., & Pavia, M. (1999). Mothers and vaccination: knowledge, attitudes, and behaviour in Italy.Bulletin of the World Health Organization,77(3), 224–229.


Modin, Bitte. (2002). Birth Order and Mortality: a Life-long Follow-up of 14,200 Boys and Girls Born in Early 20th Century Sweden. Social science & medicine (1982). 54. 1051-64. 10.1016/S0277-9536(01)00080-6.

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